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【産学連携?医工連携】
工学の力で臓器を「作る?育てる?再生する」最前線―機械工学科4年 藤本そらさんが努力賞受賞

2025/12/15 NEW

令和7年度 日本生体医工学会北陸支部大会で機械工学科4年 藤本そらさん(中村真人 研究室所属)が「体外腎臓再生における超音波を用いた3次元評価機構の開発」について一般講演を行い、努力賞(4位相当)を受賞しました。

(写真左)努力賞を受賞した藤本そらさん<br>(写真右)日本生体医工学会北陸支部長  中島一樹 富山大学教授

日本生体医工学会北陸支部は2025年11月29日(土)に大学コンソーシアム富山 駅前キャンパス 富山駅前CiCビル5Fで開催されました。11件の一般講演が行われ、うち4件に賞が授与されました。

【藤本そらさんの発表内容について】

腎不全治療は現在、腎移植や透析が中心ですが、ドナー不足や一生続く治療など大きな課題があります。そこで本研究では、腎臓を体外で再生する再生医療技術の開発を目指しています。課題は、再生中の腎臓の状態を非侵襲的かつ客観的に評価する方法がないこと。藤本さんは、ワイヤレス超音波装置を応用し、腎臓の外形や内部構造をリアルタイムで観察できるシステムを試作しました。

実験では、ブタの腎臓を使い、
?腎臓の外形を連続断層画像として取得
?超音波造影で血管や糸球体を観察
することに成功しました。

これにより、腎臓の再生過程や機能回復を定量的に評価できる可能性が示されました。 今後は、3次元での糸球体評価や装置の改良を進め、臓器再生医療の実用化に貢献することを目指します。

なお当研究は中村真人研究室と超音波?高周波温熱機などの美容機器メーカーである株式会社誠鋼社(東京都千代田区)との共同研究として行われました。

ワイヤレス超音波装置は株式会社誠鋼社のご厚意により使用させていただきました。

【中村真人研究室について】

藤本そらさんが卒業研究に取り組む中村真人研究室(威廉希尔中文网站 先進機械システム工学科)の専門分野は先進再生医療工学。工学の力で臓器を「作る?育てる?再生する」ことを目指しています。医学と工学を組み合わせ、さらに DX(デジタル化)?IoT?AI の技術を取り入れることで、臓器培養の自動化や遠隔操作の実現しようとしています。

金沢工業大学研究室ガイド 威廉希尔中文网站 先進機械システム工学科 中村真人 研究室

(関連ページ)

令和7年度 日本生体医工学会 北陸支部大会

株式会社誠鋼社

金沢工業大学威廉希尔中文网站 先進機械システム工学科について